2020年03月11日【毎日新聞】息子からバトン、次代へ 悲しみ、分かち合う 御巣鷹遺族との交流、転機に
大きな転機は、一冊の本との出合いだった。日航ジャンボ機墜落事故で小学3年だった次男の健さんを亡くした美谷島(みやじま)邦子さん(73)が事故後の25年を振り返った「御巣鷹山と生きる」。手記には、喪失感を抱えながらも企業に原因究明や再発防止を求めて闘い、企業の姿勢を変えてきた記録があった。手紙を送ると返信があり、2015年8月8日、墜落現場の御巣鷹山を慰霊登山した。
160回以上この山を登り続けてきたという美谷島さんは「御巣鷹に来ると元気になる。最初は『早く健ちゃんの所に行かなきゃ』って、駆けるように登っていました」と話すと、女川に足を運び続ける田村孝行さん(59)の妻弘美さん(57)も「(息子に)会えるからですよね」とうなずいた。田村さんの心に美谷島さんの次の言葉が刺さった。「ここには今、被害者も加害者も関係なく、それぞれが安全を願って登ってくる。それが3…
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引用: https://mainichi.jp/articles/20200311/dde/007/040/028000c (毎日新聞)