設立趣旨・理念

代表人メッセージ届けこの想い

東日本大震災、その経験は私の人生観を大きく変えました。
健太の葬儀の時の会葬御礼に込めた親としての約束。「健太を生かし続ける、健太のいのちを役立たせる」と誓いました。その誓いが私たちの命題となりました。1人の親として何が出来るのか、模索してきた9年でした。
いのちの大切さや安全な社会に向けてどうあるべきか、私たちは健太から多くのことを学びました。この学びを今・次世代へ生かし続けるため、渡された命のバトン・精神のバトンをしっかり渡せるように、私たちは一般社団法人「健太いのちの教室」を設立しました。健太の姿形は見えなくなったけれど、今も我が家の中心に居てくれます。子育てを通して沢山の喜びと学びを得たように、息子とこれからも一緒に学び歩んで行きたい。健太の命から学んでいることを多くの皆様と共有し、学び合わせて頂く場にしたい。その想いから「健太いのちの教室」と命名しました。息子の人生は、この活動を通じてこれからも続くと思っています。健太との再会の時は「あなたの命は、大きな役目を果たしたよ!」と報告します。
私たちは今、自然の恵みに感謝しながら食べて元気と勇気が出る野菜作りに励んでいます。一つ一つの植えた種が芽吹き野菜たちが成長する喜びを、子供を育てるようにとても愛おしく感じています。人が生きる上で環境や自然、そして人との関わり、コミュニティがとても大切なことだと改めて実感しました。健太が幼い頃に遊んだ自然豊かなこの場所を、「いのちの農園」と名付けました。
震災を伝える写真パネルが展示されたコミュニティスペースも隣接されています。
新たな取り組みとして、人が集い、心身を癒やし、いのちを学習する場になればと思っています。是非、健太に会いに来てください。