2020年08月01日【毎日新聞】見つめ続ける・大震災 語り継ぐ命 オンラインで涙共有

 新型コロナウイルスの感染拡大により、東日本大震災の被災地では、語り部活動や震災学習の機会が失われている。来年3月に震災から10年を迎え、当時の記憶を風化させないよう、インターネットを活用して教訓を伝える新たな取り組みが始まっている。

 宮城県女川(おながわ)町で語り部活動を続ける、同県大崎市の田村孝行さん(59)と妻弘美さん(57)は息子の健太さん(当時25歳)を震災で失った。当時、健太さんは七十七(しちじゅうしち)銀行女川支店の行員で、勤務中に被災。同支店の前には多くの人が難を逃れた高台があったが、同銀行は従業員を2階屋上に避難させ、健太さんを含む従業員12人が大津波の犠牲になった。田村さんら一部遺族は、同じ過ち、悲しみを経験させないよう、2012年から生死を分けた高台避難の重要性を説く活動を続けている。また、夫妻は昨年11月に一般社団法人「健太いのちの…

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引用:  https://mainichi.jp/articles/20200801/dde/012/040/009000c(毎日新聞)

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