2021年04月21日【河北新報】息子の命 未来へつなぐ
「ここに来ると健太がそばにいるように感じる」。
東日本大震災から10年1カ月の月命日を迎えた宮城県女川町の岸壁。この日も田村孝行さん(60)、弘美さん(58)夫妻=大崎市=の姿があった。
田村さん夫妻は、七十七銀行女川支店の行員だった長男健太さん=当時(25)=を津波で失った。健太さんの遺体が見つかったのは震災から半年後。「最後に息子を抱きしめてあげられなかった」。弘美さんの胸には今も後悔が残る。
引用:2021年4月19日 河北新報より