2024年02月19日世話人メッセージ さとう法律事務所 弁護士 佐藤靖祥

田村さん夫妻を知ったのは、平成24年4月のことでした。

七十七銀行女川支店の津波被災に関し、そのご遺族より、七十七銀行の交渉態度に誠実性が見られない、という状況での相談がきっかけでした。

当初は、「あの津波ではやむを得なかったのではないか」と思っていましたが、現地を訪問してみると、目の前の堀切山に避難しなかったことの合理性には疑問しか持てませんでした。

訴訟については残念ながら敗訴に終わってしまいましたが、田村さんご夫妻をはじめとする遺族の方々は、賠償金目的なのではなく、訴訟を通じて、七十七銀行をはじめとするあらゆる企業に対し、従業員の人命重視の対策をとることを求める目的であることがひしひしと伝わってきました

健太いのちの教室では、今年度も、モニュメントにパネルを設置するなど、精力的な活動を続けていることに敬意を表します。微力ながら、引き続き支援をさせていただければと思っています。

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