2023年02月17日フォーラムを開催いたします。【いのちを大切にする安全な社会づくりをめざして 2023】

フォーラム遺族による水難事故の予防啓発活動

―いのちを大切にする安全な社会づくりをめざして2023―

開催いたします。ご参加をお待ちしております。

日時:2023年3月21日(火・祝)13時から16時まで

場所:専修大学神田キャンパス10号館6階10062教室(東京都千代田区神田神保町3-8)

主催:一般社団法人健太いのちの教室、専修大学法社会学ゼミナール

*無料、オンライン配信あり(https://onl.la/ed9acZdより参加をお申し込み下さい)

参加申し込み用QRコードはこちらです。

 

企画趣旨

津波や河川の水難事故で大切な子や配偶者を失った遺族が、事故の再発防止に向けて様々な啓発活動を行っています。活動報告と、他の事故の遺族とのクロストークで、いのちを大切にする安全な社会づくりを考えます。

進行

1.活動報告

田村孝行・弘美さん(一般社団法人健太いのちの教室代表理事・津波事故(2011年)遺族)

吉川優子さん(一般社団法人吉川慎之介記念基金代表理事・水難事故(2012年)遺族)

岡真裕美さん(大阪大学大学院人間科学研究科安全行動学研究分野特任研究員・水難事故(2012年)遺族)

 

2.クロストーク

田村孝行・弘美さん、吉川優子さん、岡真裕美さん

美谷島邦子さん(日航機墜落事故(1985年)遺族)

加山圭子さん(竹ノ塚踏切事故(2005年)遺族)

市川正子さん(エレベーター事故(2006年)遺族)

3.まとめの言葉

柳田邦男さん(ノンフィクション作家)

司会:松野芳子(フリーアナウンサー)

コーディネーター:飯考行(専修大学)

問い合わせ:tamuken☆ark.ocn.ne.jp
☆を@に変えてお問い合わせください。

 

参加お待ちしております。

 

登壇者のご紹介

田村孝行・弘美さん

2011年東日本大震災の津波により、宮城県女川町の銀行企業管理下で息子の健太(当時25歳)を亡くす。企業の管理下で息子が亡くなったことに疑問を感じ、夫婦で活動を開始。企業として従業員に対する働きやすい柔軟な社内の風土・安全管理の向上を高めるために、企業・組織・大学生向けに「大切な命を守る企業防災・組織防災」、「企業・組織のあり方」、小中学生に「いのちの授業」の講演等で、命を第一に守るための啓発と命のバトンを渡す活動を展開する。松島で「健太いのちの農園」も運営中。

吉川優子さん

2012年、幼稚園のお泊り保育での川遊び中、息子の慎之介(当時5歳)が、増水した川に流され亡くなる。事故の再発防止のために、2013年、学校安全管理と再発防止を考える会(現:日本子ども安全学会)を発足し、2014年、吉川慎之介記念基金を設立。水難防止と保育・学校管理下でのこどもの事故予防啓発活動に尽力している。

岡真裕美さん

2012年、ジョギング中に子どもの水難に遭遇し救助に入った夫が、深みにはまり死亡。事故現場における安全対策を行政等に訴えるも、大きな改善につながらず無力さを思い知らされ、学びを深めるため大学院に進学。博士前期課程修了後、子どもの事故予防の研究・啓発と情報発信を精力的に展開する。

美谷島邦子さん

1985年8月12日、520人が犠牲となった日航ジヤンボ機御巣鷹山墜落事故で次男の健(当時9歳)を亡くす。遺族の会「8・12連絡会」事務局長。精神保健福祉士。一般社団法人いのちを織る会代表理事。精神障がい者支援施設を運営(理事長)。2012年設置の国土交通省・公共交通事故被害者支援室立ち上げ委員を経て、公共交通事故被害者等支援アドバイザー。2022年11月に更生保護で法務大臣表彰。「安全」と「いのち」をテーマに講演活動を行い、事故の再発防止といのちの大切さを伝えている。

加山圭子さん

2005年3月15日、東武鉄道竹ノ塚駅踏切で保安係が遮断機を誤って上げ、通行人が多数踏切に入り、4人が準急電車に撥ねられ死傷し、母を亡くした。踏切事故は人命が失われても事故の調査がなされず事故が繰り返されているという現実を知り、事故後、事故調査と再発防止対策を訴えている。

市川正子さん

2006年6月3日、東京都港区のマンション12階で息子の大輔(ひろすけ、当時高校2年生16歳)がエレベーターから降りようとしたところ、戸が開いたまま急上昇し、乗降口の上枠とかごの床部分に挟まれ亡くなる。その後、事故原因の解明、刑事責任の解明をはじめ、再発防止のためにエレベーターの安全対策などの要請や署名活動を支援者とともに行い、現在も継続している。国土交通省主催のエレベーター事故防止啓発講演を全国で実施。「人の命を第一に考える社会にしたい」と日々考えている。

柳田邦男さん

1936年、栃木県生まれ。ノンフィクション参加・評論家。災害・事故・公害問題や、生と死、言葉と心の危機、子どもの人格形成とメディア等の問題について執筆、発言。1972年に『マッハの恐怖』で大宅壮一ノンフィクション賞、1995年に『犠牲―わが息子・脳死の11日』で菊池寛賞など、受賞作多数。

 

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